2025/10/02 18:45
【お遍路の冬装備】経験者が教える快適に歩くための「重ね着」のコツ 「冬のお遍路って寒そう…」「雪が降るって聞いたけど大丈夫?」 そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。たしかに四国は温暖なイメージがありますが、冬は朝晩の冷え込みが厳しく、山間部では積雪や路面凍結の可能性もあります。しかし、しっかりとした準備をすれば、冬だからこそ味わえる特別な遍路の旅が待っています。 この記事では、四国遍路の経験者が、冬の寒さを乗り越え、快適に歩き続けるための服装選びのポイントを解説します。これを読めば、あなたの冬遍路への不安は解消されるはずです! 冬遍路の服装の基本は「重ね着(レイヤリング)」 冬のお遍路は、スタート直後や早朝は冷え込みますが、歩き始めると体が温まって汗をかき始めます。さらに、風の強さや日差しでも体感温度が大きく変わります。この温度変化に柔軟に対応できるのが「重ね着(レイヤリング)」です。 具体的には、3つのレイヤーで体を守るのが基本です。 ベースレイヤー(肌着) 役割: 汗を吸い、素早く乾かすことで体温を奪われるのを防ぐ おすすめ素材: 吸湿速乾性のある化学繊維、もしくは保温性と速乾性を兼ね備えたメリノウール ポイント: 綿のシャツは汗冷えの原因になるためNG。冬でも汗をかくので、必ず速乾性の素材を選びましょう。 ミドルレイヤー(中間着) 役割: 体を温める保温層 おすすめ素材: フリース、薄手のダウン、セーター ポイント: フリースや薄手のダウンは軽量で持ち運びやすく、歩いている途中で脱いだり着たりするのに便利です。 アウターレイヤー(上着) 役割: 風や雨を防ぎ、外からの冷気をシャットアウト おすすめ素材: 防水性・防風性のあるゴアテックスなどの素材 ポイント: 山間部では風が強く吹くこともあります。風を通さないアウターは必須アイテム。急な雨にも対応できる、レインウェアとしても使えるものが一石二鳥です。 この3つのレイヤーをうまく組み合わせることで、どんな気候でも快適な遍路旅が楽しめます。 遍路の寒さを乗り切る!必須の防寒小物 服装だけでなく、以下の小物も準備しておくと安心感が段違いです。 手袋: 風が強い日や早朝は、指先が凍えるほど冷えます。指先が隠れるタイプがおすすめ。 ネックウォーマー/マフラー: 首元を温めるだけで体感温度がぐっと上がります。 耳当て/ニット帽: 耳も冷えやすい場所。特に山間部では風が冷たいので、頭全体を覆う帽子や耳当てが役立ちます。 厚手の靴下: 冬の足元の冷えは体力を奪います。クッション性のある厚手のトレッキング用靴下を2組ほど持っていくと、濡れたときの替えにもなり安心です。 使い捨てカイロ: 体の冷えやすい腰や、足の裏に貼ると、寒さ対策として非常に効果的です。 【豆知識】お遍路での白衣の着こなし お遍路さんの正装である白衣は、冬ももちろん着用できます。厚手のフリースやダウンの上から羽織ることで、防寒しつつ遍路の旅の雰囲気を楽しめます。最近では、モダンなデザインの白衣風シャツやアースカラーのウェアも人気です。 もし、遍路の正装にこだわる場合は、白衣の下にしっかりとした防寒着を着て、その上に白衣を羽織るようにしましょう。 冬のお遍路で特に気をつけたいこと 水分補給: 冬は喉の渇きを感じにくいため、水分補給がおろそかになりがちです。こまめに水を飲むように心がけましょう。温かい飲み物を持ち運べる水筒もおすすめです。 天候チェック: 四国は地域によって気候が異なります。特に山間部は平野部と比べて気温が低く、積雪や路面凍結の可能性があります。出発前に必ず天気予報を確認し、必要であればルート変更も検討しましょう。 宿の予約: 冬はオフシーズンで、年末年始には休業する宿や飲食店も多いです。事前の予約と確認は必須です。 冬の静かで清々しい空気の中を歩くお遍路は、また格別な感動があります。しっかりと防寒対策をして、自分だけの特別な遍路の旅を楽しんでください。 この記事が、あなたの遍路旅の参考になれば幸いです。