2025/01/12 21:03

四国八十八ヶ所巡りなど、巡礼の必需品である「金剛杖」ですが、世間ではあまり知られていない大切な意味があります。

その意味を知れば、きっと巡礼がもっと貴重な体験になると思います。
ここでは、金剛杖についての解説や、取り扱い方法についてご紹介します。

お遍路さんの持ち物に書いている「同行二人」って?

四国八十八ヵ所は、真言宗の開祖である弘法大師様(空海)が開創されたと伝えられています。
「同行二人(どうぎょうににん)」という言葉が、さんや袋や菅笠などに書かれています。




もちろん、金剛杖にも書いてあり、それは、遍路修行中は弘法大師様と常に一緒にいるという意味で、一人で旅をしていても心の支えになるようにという意味です。

弘法大師様の化身「金剛杖」

金剛杖は道中の歩みを助ける大切な役割だけでなく、弘法大師様の化身という意味合いが込められています。






それは、お遍路中はいつも弘法大師様が一緒に歩き、支えてくださっているということです。

険しい山道を一人で歩かないといけないときも、心の支えになるのです。
では、その大切な杖をどのように扱う作法があるかご紹介します。

杖より先に自分を休めるな
お遍路途中の休憩や、宿泊所に着いたときに、自分が座って休むよりも先に、金剛杖を立てかけます。また、宿に上がる前に杖の先端をきれいに拭きます。





宿の共用の場所に置いておくと取り違えられる可能性もありますから、部屋に持って上がる場合は専用の杖袋に保管しておくと良いと思います。
中には床の間に保管しておくという方もいらっしゃるようです。

参拝時は杖を持たない
杖立て、杖立石に置いてから参拝するのが作法です。





もし、杖立てに置いていて間違えて他の方が持って行ってしまわないように、わかりやすい自分好みの杖カバーを着けておくと良いと思います。

橋の上で杖をつかない
弘法大師様が橋の下で野宿をしたという言い伝えがあり、お休みになっているところを邪魔しないよう杖をつかないように、という意味があるようです。

なぜ金剛杖の上部は「塔」のような形をしているの?

カバーを外すと、卒塔婆(そとば)の形をしています。卒塔婆とは、お墓に立ててある細長い木の板です。なぜ、卒塔婆が付いているのでしょうか。



大昔は、日が暮れると明かりもなく、地図も宿も食事処もなにもかも不十分だったため、山奥を歩くお遍路というものは過酷な修行でした。

お遍路中に命を落とす可能性もあったので、どこで息絶えても金剛杖が卒塔婆となるように、ということだったといわれています。

現代では考えられないことですが、先人が大変な思いをしてでも巡礼をしていたことを考えると感謝の気持ちが湧いてきます。

お遍路中に飛行機や新幹線に乗るとき、金剛杖はどうすればよい?

航空会社によって見解は違うでしょうが、基本的に先の尖った棒は機内には持ち込めないと思います。


その場合は、預け入れないといけませんが、タグが付くというものの、間違えられる可能性もあります。
そんな時に金剛杖袋に収納して預けておくと安心です。

「お遍路」の旅をより快適にするための金剛杖袋です。
さまざまな場面でご使用いただけるスタイリッシュなデザインが特徴です。この杖袋は、貴重な杖をしっかりと守り、持ち運びも快適にサポートします。

巡礼が終わった金剛杖はどうすればよい?

ご自宅で杖を保管しておくには専用袋に入れて大切に保管します。

また、処分しないといけない場合は、お遍路用品のお焚き上げをしてもらえるお寺様もあるようです。
他には、購入店によっては引き取っていただけることもあるようです。

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